■ 概要

この助成金は、50歳以上かつ定年年齢未満の有期契約労働者を無期雇用労働者に転換する中小企業等の事業主に対して支給されるものです。転換にあたり、無期雇用転換計画を作成し、認定を受けたうえで実施する必要があります。

 

■ 支給要件

  • 50歳以上64歳未満(定年未満)の有期契約労働者で、通算雇用期間が5年未満であること。
  • パートタイム労働者も雇用保険に加入していれば対象となります。
  • 就業規則に転換時期(例:毎月1日など)を明記していること。
  • 高年齢者雇用安定法に基づく措置を計画提出の6か月前から実施していること。
  • 高年齢者雇用措置の実施(例:人間ドックの実施や勤務間インターバル制度の導入など)

 

■ 助成額(令和7年度)

事業主区分 助成額(1人あたり)
中小企業 30万円
中小企業以外 23万円

 

■ 主な支給手続き

  1. 「無期雇用転換計画書」を高齢・障害・求職者雇用支援機構へ提出し、認定を受ける。
  2. 労働協約や就業規則等に無期転換制度を明記する。
  3. 転換した労働者を6か月以上継続雇用し、6か月分の賃金を支給する。

 

■ 社労士から一言

このコースは、キャリアアップ助成金の無期転換コースが令和4年度で廃止された現在、障害者以外の一般労働者において有期から無期への転換で利用できる貴重な制度です。事前の計画書提出が必須であり、転換を予定している場合は早めに準備しておくことが推奨されます。助成額は減額されましたが比較的、活用しやすい助成金です。